1: 2019/03/20(水) 10:56:13.05
労働なんかしないで 光合成だけで生きたい」。『プロフェッショナル 仕事の流儀』のテーマソング『Progress』を作った人が、そう歌う。スガシカオだ。サラリーマン生活を経てミュージシャンに”転職”してから、今年でデビュー22年を迎える。ストイックなイメージの強い彼は、なぜ今「労働なんかしないで光合成だけで生きたい」と歌うのか? どうやら、制作序盤はスランプに悩まされる日々だったようだ――。【BuzzFeed / 嘉島唯】
スガシカオ、スランプ中のつぶやき【画像】
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■PCに向かっても成果がない毎日
やらねばならないことがある。でも、何も思い浮かばない。疲労? 実力不足? 気の緩み?
焦りと自己嫌悪の感だけが積もっていく。スランプは仕事につきものだ。
スガシカオは、ちょうど1年ほど前その真っ只中にいた。デビューしてから22年もの間、走り続けてきた彼が。
3年前にリリースした前作『THE LAST』は、アルコール中毒の父と過ごした幼少期から始まる、自叙伝のようなアルバムとなった。
プロデューサーの武史から何度もボツを喰らい、ようやくできた楽曲を詰め込んだ。「もうあんな作り方はできない」と言うほど、すべてを出し切った作品だ。
■「完全にネタ切れ」
そんな状態で、本格的にアルバムを作り始めたのは去年の4月だった。
「5月、6月、7月……全然できないんですよ。毎日、仕事場に行って10時間、コンピューターの前に座って、ずっと考えてるんですよ」
「今日も何も出ませんでした……みたいな。このまま曲が作れないのではないか? もう本当にやめたい気分になった(笑)」
すべてを出し切ったとはいえ、これまで培った勘を頼りに進むことはできないのだろうか?
「みたいな曲はね……できるんです。でも、先が読める当たり前の展開で、驚きのない歌詞がのってる曲を”新曲です”と出されても全然ドキドキしない。手癖で作った曲なんて」
「今の人たちはYouTubeやサブスクリプションもあるから、音楽をたくさん聴いてる。だから、イントロが鳴って歌いだした瞬間に、曲の展開がある程度予測できると思うんです。予想通りに歩かれても、楽しくないでしょう?」
再生ボタンを押した瞬間、ドキドキが欲しい。それが原動力となっている。でも、どうやっても作れない。「進捗どうですか?」と聞かれるとつらい気持ちになった。
机にかじりついていた8月の終わり、ようやく道筋が見えてきた。なんとなく『労働なんかしないで 光合成だけで生きたい』の構想ができたのだ。
これまで『SMILE』『PARADE』などシンプルなアルバムタイトルを採用してきたスガだったが、世界中の音楽が並ぶAppleMusicを眺めながら、ふと思う。
これがアルバムタイトルだったら面白いんじゃないか。
「見慣れない字面だったら、ちょっと聴いてみようかなって思うかもしれない。偏りすぎているので迷ったんですけど」
一度軌道に乗り始めると、少しずつ熱中できる。『労働なんかしないで光合成だけで生きたい』というコンセプトに引っ張られて出来た楽曲は、歌詞もサウンドも今までと違った。
ソシャゲ、スタンプ、背脂と太麺とスープ、パチンコ……身近で生活感のある言葉が並ぶ。
『おれだってギター1本抱えて 田舎から上京したかった』
アルバムにはこんな楽曲も挿入される。夢のために故郷を離れる”上京”は苦労を伴う分、人が成長するための転機とも言える。
『東京』というタイトルの曲を、スガは書けない。
すぐに街並みの変わる東京で生まれ育ったからだ。
「昔から地方出身のミュージシャンがすごく羨ましかった。一度捨てても、いつか戻れる聖地が欲しかった。自分が生まれ育った場所は、もう違う建物が建っちゃってるし……」
スガが羨ましいと思うのは、単なる成長物語ではない。思い切りの良さだ。
「この歌の後半は、尾崎の小説に憧れて書いたんですよ」
クリープハイプのボーカル尾崎世界観の小説『祐介』への羨望が歌詞になった。東京出身の尾崎が描く物語に、胸を打たれて何度も読み返して言葉を綴った。
以下ソース先で
3/20(水) 6:50
BuzzFeed Japan
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190320-00010002-bfj-ent&p=1
スガシカオ、スランプ中のつぶやき【画像】
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■PCに向かっても成果がない毎日
やらねばならないことがある。でも、何も思い浮かばない。疲労? 実力不足? 気の緩み?
焦りと自己嫌悪の感だけが積もっていく。スランプは仕事につきものだ。
スガシカオは、ちょうど1年ほど前その真っ只中にいた。デビューしてから22年もの間、走り続けてきた彼が。
3年前にリリースした前作『THE LAST』は、アルコール中毒の父と過ごした幼少期から始まる、自叙伝のようなアルバムとなった。
プロデューサーの武史から何度もボツを喰らい、ようやくできた楽曲を詰め込んだ。「もうあんな作り方はできない」と言うほど、すべてを出し切った作品だ。
■「完全にネタ切れ」
そんな状態で、本格的にアルバムを作り始めたのは去年の4月だった。
「5月、6月、7月……全然できないんですよ。毎日、仕事場に行って10時間、コンピューターの前に座って、ずっと考えてるんですよ」
「今日も何も出ませんでした……みたいな。このまま曲が作れないのではないか? もう本当にやめたい気分になった(笑)」
すべてを出し切ったとはいえ、これまで培った勘を頼りに進むことはできないのだろうか?
「みたいな曲はね……できるんです。でも、先が読める当たり前の展開で、驚きのない歌詞がのってる曲を”新曲です”と出されても全然ドキドキしない。手癖で作った曲なんて」
「今の人たちはYouTubeやサブスクリプションもあるから、音楽をたくさん聴いてる。だから、イントロが鳴って歌いだした瞬間に、曲の展開がある程度予測できると思うんです。予想通りに歩かれても、楽しくないでしょう?」
再生ボタンを押した瞬間、ドキドキが欲しい。それが原動力となっている。でも、どうやっても作れない。「進捗どうですか?」と聞かれるとつらい気持ちになった。
机にかじりついていた8月の終わり、ようやく道筋が見えてきた。なんとなく『労働なんかしないで 光合成だけで生きたい』の構想ができたのだ。
これまで『SMILE』『PARADE』などシンプルなアルバムタイトルを採用してきたスガだったが、世界中の音楽が並ぶAppleMusicを眺めながら、ふと思う。
これがアルバムタイトルだったら面白いんじゃないか。
「見慣れない字面だったら、ちょっと聴いてみようかなって思うかもしれない。偏りすぎているので迷ったんですけど」
一度軌道に乗り始めると、少しずつ熱中できる。『労働なんかしないで光合成だけで生きたい』というコンセプトに引っ張られて出来た楽曲は、歌詞もサウンドも今までと違った。
ソシャゲ、スタンプ、背脂と太麺とスープ、パチンコ……身近で生活感のある言葉が並ぶ。
『おれだってギター1本抱えて 田舎から上京したかった』
アルバムにはこんな楽曲も挿入される。夢のために故郷を離れる”上京”は苦労を伴う分、人が成長するための転機とも言える。
『東京』というタイトルの曲を、スガは書けない。
すぐに街並みの変わる東京で生まれ育ったからだ。
「昔から地方出身のミュージシャンがすごく羨ましかった。一度捨てても、いつか戻れる聖地が欲しかった。自分が生まれ育った場所は、もう違う建物が建っちゃってるし……」
スガが羨ましいと思うのは、単なる成長物語ではない。思い切りの良さだ。
「この歌の後半は、尾崎の小説に憧れて書いたんですよ」
クリープハイプのボーカル尾崎世界観の小説『祐介』への羨望が歌詞になった。東京出身の尾崎が描く物語に、胸を打たれて何度も読み返して言葉を綴った。
以下ソース先で
3/20(水) 6:50
BuzzFeed Japan
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190320-00010002-bfj-ent&p=1